2008/01/28(月)幽霊列車とこんぺい糖―メモリー・オブ・リガヤ (木ノ歌詠/富士見ミステリー文庫)

isbn:9784829164006
幽霊列車とこんぺい糖―メモリー・オブ・リガヤ (木ノ歌詠/富士見ミステリー文庫)

気がついたらこの作者の話三冊とも読んでた。どうやらこういう話好きらしい。

この種の話を読むたびに思うのが、話の筋自体は単純なのに結末に至るまでの「お話の作り方」がすごい(まねできない)と。*1極端な話、状況説明と最後のパートだけでストーリーとしては成立してしまうはずなのだけど、もちろんそれでは作品にならないし、実際読んでも味気ないと思う。
特にこの作品は、多少ミステリー仕立てとはいえ、途中の挿話こそが肝だと思うのだけど、それがどうやって組み立てられているのかが想像がつかない(まねできない)。
難しいね。

*1 : もちろんもっと上手な書き手は他にも居るわけですが、そういう人を含めて「作家」と呼ばれる人全体に対しての感想です。