2007/10/24(水)時載りリンネ! 1 (清野静/角川スニーカー文庫)
冒頭数十ページ読んだあたりで、「ハルヒみたいなセカイ系+読子さん*1or文学少女な遠子先輩*2の話かー」とか、ちょっとやな気持ちになってたんですが、私が間違っておりました。
ジュブナイル小説と呼ぶにふさわしい素晴らしい冒険小説ですよ。
これが「奨励賞」なんだから、スニーカー文庫はやっぱ奥が深い……
ストーリーやキャラクターの魅力もさることながら、文章の体裁がとても作品の雰囲気にマッチしている。ラノベの作家ってその辺が微妙な場合があるのだけど、この作品は読んでいて雰囲気に浸れるというのがとてもよろしい。
「大賞応募作」にありがちな続刊問題だけど、この話はあらかじめ予定していたのか、それとも改稿がうまくいったのか、この先もストーリーが続けられそうなのも好印象。