2009/01/18(日)月額2000円以下で利用可能なVPSサービス

VPSというのは「Virtual Private Server」の略です。
安直に説明すると以下のような特徴があります。
  • レンタルサーバサービスである
  • 複数顧客で一台の物理サーバを共用する
  • root権限(に相当する権限)が顧客に提供される
Webのホスティングサービスと異なるのは、root権限がもらえるところですね。制限はあるものの、自分でバイナリをコンパイルしたり、daemonを起動したりすることが可能になります。

数年前まではVPSというと「値段の割には中途半端」という印象が強かった*1*2のですが、VMware以降の仮想化ブームのおかげで思い切った低価格なサービスが増えてきたように思います。

ということで、最近出てきた低価格プランの中でも特に手頃な月額2000円以下のサービスを調べてみました。
目的がDNSサーバとメールルータの公開で、まじめにWebサーバとして使うつもりはないのでパフォーマンスはそれほど求めていません。
googleで「VPS」を検索して出てきたサービスを見て回っただけなので調べ漏らしもあるかもしれませんし、specを勘違いしている可能性もあるので契約前にはちゃんと自分で調べましょう。*3
あと、日本語で契約処理ができて日本円で支払いができるところしか見てませんので、あしからず。
サービス名CPI スケールプランVPS (VS-01)WEBKEEPERS VPS-10GLinux VPS HOSTING WVM VL-10VPS仮想専用プラン パーソナルプラン
提供者CPI (KDDIウェブコミュニケーションズ)HOSTING&SECURITY,INC.株式会社ウィル株式会社トーマスオブアメリカ
資本系列KDDIグループGMOグループ--
NOC都内アメリカ東京(equinix 東京IBX)
初期費用9870480052504800
月額費用189098019801890
月額備考12ヶ月契約12ヶ月契約12ヶ月契約12ヶ月契約
上位プランへのアップグレード可能(IPアドレス維持)可能??
HDD容量10GB(実9.3GB)10G10G(実9.3GB)10GB
バックアップ有り(1世代)有り(10GB)有償有り(10GB)
メモリ上限180MB(仮)?256MB128MB~256MB
プラットフォームParallels Virtuozzo Containers 4VirtuozzoParallels Virtuozzo Container 4.0Pararell Virtuzzo
ゲストOSCentOS 5.x 32bitCentOS 5CentOS 5.x/Debian 4.0/Ubuntu 8.04 (32bit)CentOS 4
IPアドレス2個1個(追加有償月額)1個(最大8個,追加有償月額)1個(最大5個,追加有償月額)
トラフィック制限なし制限なし??
その他逆引き設定不可(お仕着せのみ)-逆引き設定有償(設定時のみ)-
"?"と書いてあるところは私が記述を見つけられなかったところです。

specはどこも似たようなものですね。結局仮想化はPararell Virtuzzoを使っているみたいですし。
値段だけ見るとWEBKEEPERS VPS-10Gが月額980円とダントツです。反対にCPI VPSスケールプランは初期費用がちょっと高め。
CPIは昨年末にデビューして以来、その方面でちょっと話題になっていたこともあってtomochaさんがwikiに情報がまとめられていますが、それ以外のサービスはほとんど情報を見かけません。

...個人的な趣味ですが、提供会社がそこそこ大きい方がサービスが突然なくなったりしないので、CPIが無難かなぁという気持ちです。
CPIっていまはKDDIグループですが、「KDDIグループだから」ではなく、ホスティングサービスとしてはかなりの老舗だということの方が安心要因として強いです。
WEBKEEPERSも資本系列と言うことでは有名グループの一員ですが、そもそも、GMOグループってのが個人的にはマイナス印象なのと、買収のしすぎで重複事業の多いGMOグループの中でもなんかマイナーそうだし...すみません、個人的な趣味なので、あんまり気にしないでください。

そんな訳でCPIを契約してみようかなと思います。
specだけ見てても仕方がないしね。
とりあえずはbindとpostfixがあがればいいのだ。

*1 : 下位プランでも1万円前後。それならさくらインターネットの専用サーバサービスが買えてしまう

*2 : 念のために追記しておくと、専用サーバよりVPSの方が優れている部分もあります。耐障害性とか

*3 : 間違っているところを指摘してもらえれば嬉しいです