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AKUMAで少女 (わかつきひかる/HJ文庫)
見事にお約束な男女入れ替えもの。
高レベルにこっ恥ずかしくまとまっていて非常に良いです。
いちゃいちゃしているところを親に見つかるという話、類似作品でもなさそうでありそうな話ですが、私の趣味はこっち(見つかってしまう)のほうかな。話の持っていき方とサービスシーンの入れ方の趣味が合っているのでお気に入り度高いですよ。
魔法使いとランデヴー ロケットガール4 (野尻抱介/富士見ファンタジア文庫)
※例によって読んでから感想書くまでに相当経過しています。
超久々に帰ってきたロケットガールズ。(スカイガールズではありません)
普通の作品ならアニメ化にあわせて新刊出すところだけど、それにあわせなかった(あわせられなかった)のがなんとも。きっと間に合わなかったんだろう(苦笑)
短編のほうはドラゴンマガジンで読んだ覚えがある。
日常的な間隔だと「宇宙ステーションから放り投げられる」というのは、二度と帰ってこれない絶望的な状況なんだけど、静止軌道上のステーションからであれば、実は絶対速度的にはたいした問題ではない、というネタ。
もちろん十分に高速な(=第2宇宙速度以上で)放り投げられれば帰ってくることは出来なくなるんだけど。
言われてみれば納得の話なんだけど、言われないと気づかない不思議。
物語としては小ネタだけど、SF初心者にとっては面白い話しだねぇ。
あと、国際宇宙ステーションの行く末についても面白いアイデアだと思う。
すちゃらかな自衛隊がえらい気に入った。
これは絶対取り上げられるだろうと思った「はやぶさ」ネタ。
もう少しタイムリーに登場していれば……
この話もSF初心者にとってはとても興味深く、「宇宙空間だけど重力があるミッション」を利用して「宇宙機の中で電気ポットで沸かしたお茶を飲む」というアイデアに脱帽。
高速で飛んでくる衛星をキャッチするためのテザー&キャッチャーは、まあ、SFな人なら出してきそうだけど、回転運動→重力→お茶会!は、野尻さんにしか書けないと思った。
あと、カイトを使っての大気圏進入ネタも。
これも「言われてみればそのとおり」という話だけど、我々の宇宙観的には「ありえない」。それこそSF初心者の私にとっては衝撃的な大気圏突入方法でしたよ。
もちろんSFらしく、どの話もポイントになる「うそ」が混じってるんだけどね。でも宇宙開発はSFから始まった、ということを実感するような一冊でした。
ちなみにもうひとつの短編はわりとどうでもよかったのでパス(もちろん読んだけどね)
おと×まほ 2 (白瀬修/GA文庫)
今回も惚れ惚れする素晴らしい「燃える」魔法少女モノでした。
(いつの間に魔法少女モノは「燃える」のが定番になったのかね?)
主人公(男)のけなげな魔法少女っぷり、
主人公(男)の「いやらしくない」サービスシーン、
そして脇を固めるひたすら変な人たち。(含むモエル)
完璧じゃないか、わが軍は……
謎の伏線も順次用意しているみたいだし、次の巻待ってます。
渚フォルテッシモ (城崎火也/MF文庫J)
メインヒロインが「猫かぶりのツンデレ」だけど、意外と黒くないね。
ちなみに私は断然朱里派です。ビバ文系少女(withメガネ)
主人公の「羅針盤」の話はちょっと唐突かなー、そういう何かがないとお話にならないというのはわかるけど、もうちょっと前振りのエピソードがあったほうが自然に受け入れられるかなと思った。
ラストの三角関係はお約束。2巻を出すつもりで書いたとは思うけど...もしかしたら出ないかも。