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つきこい (山科千晶/電撃文庫)
中篇三篇連作です。
時間はさかのぼってます。
最後まで読んで、ああ、とにやりと出来る作り。
渋谷ハチ公口なんて、京都に住んでいたころは物語の中の存在だったのに、最近は時々うろうろしているわけで。自分の立ち居地の変化で物語の「リアルさ」が変わってくるんだなぁなんてこと考えたり。
SHI-NO支倉志乃の敗北 (上月雨音/富士見ミステリー文庫)
シリーズ第6巻
「敗北」と言っても文字通りの敗北ではありませんが。
今回はミステリー的に種がわかりやすかった気がする、というより、「絶対こうだろうなぁ」というところに回答が用意されてます。
そんな見え見え(読者視点だけど)の罠に落ちる志乃がらしくないといえばそうなんだけど、だからこその「変化の兆し」なんだなぁ。
さよならピアノソナタ (杉井光/電撃文庫)
大絶賛。
以前に大絶賛した「神様のメモ帳」シリーズの作者の新シリーズです。(あっちのシリーズの続きも熱望!!!!!!!!)
それと気づかずに買ってたわけですが、数ページ読み出して「お?」と。
なんだか知らないけどこの作者の設定というのは私にストライクである。
前回はちんまい女の子でしたが今回は「父親が音楽評論家の男子高校生、本人もなんだかんだで音楽に詳しくてこっそり父親の仕事の代筆をしたりもする」って主人公に萌えました(本当)
そして「消えた天才ピアニスト、実は……」という真冬も良いね良いね。
そこに革命家の先輩(女性)があのキャラでしょ!設定だけでもうぐっとくる。
でもって今回も流れるような文章が心地よい。音楽の話だということもあるけど文章のリズムがとても心地よくて、読んでるだけで次へ次へと気持ちが進んでゆく。
ストーリーはboy meets girlsでロックって、ベタなんだけどベタだからいいんだよ!って力強く主張できそうないい話。
随所にちりばめられた音楽ネタも(実はほとんど判らないんだけど)読んでるとなんだかうきうきしてくる。
これは音楽に夢破れた(というほどの夢があったわけではないけど)自分の僻みと憧れも入ってるんだけどね。
来月続刊出ます。買え。
天使の飼い方・しつけ方このあとスタッフが全力でもふもふいたしました (淺沼 広太/スーパーダッシュ文庫)
例によってamazonにタイトルが入りきってません。シリーズ3巻。
ちょっと唐突にバックストーリーが出てきましたかね。
父親の流のストーリーもそうですが、そのあたりの話の展開が乱暴に感じるのが残念。
魔女ルミカの赤い糸 (田口一/MF文庫J)
ちょっと耽美?吸血鬼ものじゃないけど近い雰囲気はある。
主人公が比較的あっさりルミカに心酔してしまったような印象があった。このへんでもう少しイベントを起こせていると説得力があったのかなと思う。
絵的(文章で表現される絵)にサービス過剰なのはそれはそれでOK