2007/08/21(火)殺×愛7-きるらぶSEVEN (風見周/富士見ファンタジア文庫)
こちらも完結。
うーん。なかなかに難しい。
運命(宿命だっけ?)に抗って、抗って、抗いきれなかったのか、それとも打ち勝ったのか。
セカイに理屈なんていらないのだけど、ポピュラス的種明かしはやっぱりどうなんだろうと思ったり。でも、だからこそセカイの意味の無さと主人公たちの「生きる意味」の対比が見えるのか。
エンドロールは作者自身も言ってるとおり賛否両論じゃないのかな。
私としても賛成する部分と否定する部分が半々。
キャラ達への思い入れを考えるとこの章はとてもうれしいのだけど、「殺×愛」という物語を考えると、やはりどうしても蛇足のような気がしてならない。
そのエンドロール部分の構成もやはり苦しい部分がある。
印南さつきが普通の女の子として出ていることになっているけど、なんとなく創造するに、印南は腕力で横浜に君臨していたからこそ密が頼りにすることになったわけだし、普通の女の子のままではさすがに頼る必然性が見えないのでは?
自衛隊の市ノ瀬なんかはさすがにどうしようもなかったのか、この章では登場すらしないしね。
ただ、ハッピーエンド症候群の私としては、この部分で救われた気がしているのも事実。
にゃみちゃん復活したし(苦笑)
久しぶりに長編ライトノベルの完結を見た気がする。*1
最後までテンション落ちずに突っ走って、少なくとも本編のストーリーは綺麗にまとまっていて、十分楽しめたかな。
作者の次回作にも期待。
2007/08/21(火)世界平和は一家団欒のあとに 2(橋本和也/電撃文庫)
2007/08/21(火)食卓にビールを 6 (小林めぐみ/富士見ミステリー文庫)
食卓にビールを 6 (小林めぐみ/富士見ミステリー文庫)
なんと完結編!まさかシリーズ完結するなんて……
最後までマイペースで終わりました。
このなんだかよくわからなさが結構好きだったんだけどなぁ。
なんとなくSFマガジンをまた読みたくなりました。
*1
2007/08/12(日)マリア様がみてる フレームオブマインド (今野緒雪/集英社コバルト文庫)
2007/08/12(日)SHI-NO―呪いは五つの穴にある (上月雨音/富士見ミステリ文庫)
わたしゃあんまりミステリを読むのに慣れていないので、「犯人は誰かな?」とか推測しながらミステリを読むということはあまり無いです。あるがままに作品の叙述を受け入れてしまうタイプで。
でも、この作品はミステリーじゃないよね?サイコとかホラーでもないと思うし。
ここ数冊、志乃と主人公*1の関わりに真白が絡んできてますよね。このあたりが結構好きな展開でして。なかなか分かり合えない主人公とヒロイン。そこに現れた世話焼きの女の子、実はちょっと主人公に気があり。って感じで。
実は背景をすっぱり取り払うと典型的なラブコメなのかね?