2008/01/28(月)幽霊列車とこんぺい糖―メモリー・オブ・リガヤ (木ノ歌詠/富士見ミステリー文庫)

isbn:9784829164006
幽霊列車とこんぺい糖―メモリー・オブ・リガヤ (木ノ歌詠/富士見ミステリー文庫)

気がついたらこの作者の話三冊とも読んでた。どうやらこういう話好きらしい。

この種の話を読むたびに思うのが、話の筋自体は単純なのに結末に至るまでの「お話の作り方」がすごい(まねできない)と。*1極端な話、状況説明と最後のパートだけでストーリーとしては成立してしまうはずなのだけど、もちろんそれでは作品にならないし、実際読んでも味気ないと思う。
特にこの作品は、多少ミステリー仕立てとはいえ、途中の挿話こそが肝だと思うのだけど、それがどうやって組み立てられているのかが想像がつかない(まねできない)。
難しいね。

*1 : もちろんもっと上手な書き手は他にも居るわけですが、そういう人を含めて「作家」と呼ばれる人全体に対しての感想です。

2008/01/28(月)野望円舞曲 (7) (荻野目悠樹/徳間デュアル文庫)

isbn:9784199051708野望円舞曲 (7) (荻野目悠樹/徳間デュアル文庫)

えーっと本気でいつ読んだかわかんないぞ。多分去年の10月ぐらい。
このシリーズは共著者として田中芳樹がクレジットされているわけですが、この巻まで読んで納得しました。ああ、田中芳樹はSFに経済を持ち込みたかったんだと。*1
これは荻野目さんも書くのが大変だったんじゃないかなと。
この巻でこう落とすために今まで伏線を張り続けてきたのかと納得。

ただ、このあとストーリーは続いていくような書き方なのにラストがタイタニア三巻を思い起こさせて少々不安...ここらは荻野目悠樹の手腕に期待したいところ。

*1 : 銀河英雄伝説は「SFに補給の概念を持ち込んだ始めての作品」といわれている

2008/01/20(日)護くんに女神の祝福を! 12 (岩田洋季/電撃文庫)

isbn:9784840239318護くんに女神の祝福を! 12 (岩田洋季/電撃文庫)

えーっと、もはやいつ読んだかも判らなくなってますが...
12巻でめでたく完結っと。

アド・アストラと希美子の話はいまいち乗り切れなかった部分もありますが。
電撃文庫にありがちな感じで、毎巻毎巻どうしても決闘で話を盛り上げるって方向になっていたのが残念かな。途中さすがに食傷気味だったんですが、なんだかんだで持ち直して無事最後まで読めました。