VAIO Pro11とVAIO Xのスペックを比べてみる

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COMPTEX TAIPEIでの発表から週を開けて、ようやくVAIO Proの国内正式発表あった。普通に見ても注目の一品だが、私のような人間には格別の想いがある。つまり、

VAIO Xから4年待ったぞ

と。

VAIO XとVAIO Pro11のスペック比較

ここでVAIO Xに対する私の思いをごちゃごちゃ書きたいところではあるが、大半の人はそんなことには興味が無いと思われるので、すっ飛ばしてVAIO XとVAIO Pro11のスペックの比較表を先に載せておく。ぐだぐだした話は後回しだ。

VAIO X VAIO Pro11
Model VPX118KJ/B SVP11219CJB/S SVP11218CJBI
OS Windows7 Homw 32bit Windows8 64bit
CPU Atom Z540 Core i5-4200U
Core/Thread 1core 2core 4thread
CPU Clock 1.86GHz 1.6GHz
ChipSet US15W
MemoryCard 2GB 4GB
Max Mem 2GB 4GB
Graphic GMA 500 Intel HD Graphices 4400
LCD Panel 11.1inch 11.6inch
1366×768 1920×1080
Ext Display Analog RGB HDMI
Touch Panel o
Storage SSD 64GB SSD 128GB
USB USB 2.0 2port USB 3.0 2port
LAN 1000Base-T
WLAN 802.11b/g/n 802.11a/b/g/n
WWAN 3G+GPS
bluetooth 2.1+EDR 4.0+HS
Memory Card SD/MSDuo SD
WebCam 31MPixel 92Mpixel
NFC NFC
Running Time 10H 11H
Size 278×13.9×185 285×17.2×197 285×15.8×197
Weight 765g 870g 770g
MS Office Office Home and business 2013

どちらも個人向けの量販店モデル(カスタマイズしていないもの)で比較しているので注意。バッテリーも標準添付のものだ。なお、VAIO Pro11はタッチパネル搭載(SVP11219CJB/S)・非搭載(SVP11218CJBI)でサイズと重量が異なるので両方載せている。

所感

サイズ、重量、バッテリー駆動時間という点で、VAIO Pro 11はまさにVAIO Xの後継機種と言えるだろう。

CPUなどの基本的なスペックは順当に進化しつつ、所謂Ultrabook仕様になっている。ただ、やはりモバイル優先のモデルなので、メモリが4GB固定なことを含めメインマシンとして使うにはこの先ちょっと悩ましい部分はあるが、VAIO Xの「頑張ってるけどやっぱりAtomだし」というスペックから比べれば、十分である。

そんなことより、VAIO Xユーザにとって非常に重要なのは、重量が765g→770g1とほとんど同じと言うことだ。VAIO Xを持ち歩いていると、1.08kgのMac Book Air(11inch)すら重く感じる。実際に鞄に突っ込んでみて2「MBAは重くて持ち歩けない」と感じていたので、これは大きい。サイズもちょっと大きく(厚く)なっているが……まあ、多分気にならない。

そして、このスペックで公称バッテリー駆動時間11時間を確保したことも非常に大きい。ファミレスなんかの出先で文章を書く身にとっては、公称数時間程度の駆動時間では不十分なのである。

ちなみに、細かい点では有線LANが無くなった外部ディスプレイ出力がHDMIになったついにMemory Stick対応廃止というあたりが目にとまる。まあそんなもんだよね。

VAIO Xの売り出し時の価格は、VPCX118KJ/Bが11万円前後、ハードウェア仕様が同じでOffice搭載のVPCX119KJ/Bだと13万円前後だったらしい。一方、VAIO Pro11は、いずれのモデルもOffice搭載で、タッチパネル搭載のSVP11219CJB/Sが16万円前後、タッチパネル非搭載のSVP11218CJBIが15万円程度ということだ。VAIO XのOffice搭載モデルと比べても少し値上がりしたように思える。Netbook扱いからUltrabook扱いになったので、同列に比べるのは少々申し訳ないのだが、購入者の財布は一緒なので勘弁してもらいたい。

ちなみに、ソニーストアで最安にカスタマイズすれば、VAIO Pro 11もOfficeなしで128,800円になるそうだ。とはいえ、VAIO X(VPCX118KJ/B)は発売直後から現金問屋系で9万円程度で売られていたので、それと比べるとやっぱり負担感はある。今回も量販店モデルが現金問屋に出回るだろうが、この想定価格では10万を切るようなことはないだろう。12万ぐらいが現実的なラインかと推測している。

私とVAIO X

一通り書くことかいたので、あとはぐだぐだと。

Netbookブームの後期に颯爽と登場したVAIO X。私はこいつを発売直後に購入して持ち歩き用のテキスト入力端末として愛用していた。31kgを大幅に切り、鞄にほおり込んでいても邪魔にならないスリムボディ。公称10時間の余裕のバッテリー駆動時間。CPUがAtomでメモリが2GBと、決してメインマシンとして使えるものではなかったが、テキスト入力+出先での作業マシンとして十分に活躍していた。というか、今でも毎日持ち歩いて現役で活躍している。昨年故障して起動しなくなったのだが、4万円かけてメインボードを交換してまで使い続けている。

というのも、VAIO Xに代わる機種が出なかったからだ。VAIO Xは2009年の発売以降、モデルチェンジもせずに初期のラインナップだけで完全に収束してしまている。SONYからは後継機が出ず、競合メーカーからも類似機種がでない。Netbookブームが過ぎ去ってしまい、小型端末向けのAtomの供給が止まってしまった(らしい)ので、後継機を作りたくても作れないという事情はあったのだろうが。

後継機がないというのは寂しい以上に「今のPCが修理不能になったらどうしよう」という現実的な問題でもあった。Googleで「VAIO X」を検索すると、「後継機」という単語がサジェストされるぐらいには、他の人も悩んでいたのだろうと思う。実際、仕事なんかで偶然出会ったVAIO X使いそういう話を振ると、「代替機が無くて」と困った顔が帰ってくる。この期に及んでもVAIO Xを使っている人間は、みんなそういう感じだと思う。

とは言え、嘆いていても仕方が無いので、次善の策っぽいMac Book Air(11inch)なんかも使ってみたのだが、先に書いたように「重くて持ち歩けない」のだ。他にも似たようなスペックのUltrabookも見てみたが、カタログベースの駆動時間で5時間程度ではあまりにも心許なく、結局ここまでVAIO Xを引っ張ってきたのであった。

そんな状況で発表があった、VAIO Pro 11。まさに「ようやく」という気持ちでいっぱいなのである。

  1. タッチパネル非搭載モデル []
  2. 今の仕事端末はMac Book Air []
  3. ちなみに、少し前に発売されたVAIO Type Pも業務端末として使っていた。 []