古めのPCでOffice2013を起動すると画面が乱れる


事情があってVAIO XでOffice2013を使おうとしたら、インストールしたままでは使い物になりませんでした。後日また踏みそうなので、対処方法をメモしておきます。

症状

この件はMicrosoftのKBにも記されています。

VAIO Xが、というより、おそらくグラフィックアクセラレータの非互換性です。VAIO XはUS15Wチップセット内蔵のIntel GMA500が使われています。同世代のIntelグラフィックアクセラレータなら似たような挙動になるでしょう。対策はKBにあるとおり、Officeの設定から「ハードウェアのグラフィック アクセラレータを無効にする」を指定することです。たしかにこれで問題は回避できるのですが、残念ながら現実的ではありません。なぜなら、画面が乱れるというのが

Office2013で画面が乱れる

Office2013で画面が乱れる

こんな有様なので、設定を開くことすらままならないためです。

対策

仕方がないのでレジストリエディタで設定を変更します。

レジストリエディタ

レジストリエディタ

対象のキーは\HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office15.0\Common\GraphicsDisableHardwareAccelerationです。値を1にすると、前述のオプションをチェックしたことになります。初期状態ではキーがないので、追加しましょう。

Officeは終了した状態で作業しましょう。レジストリエディタなのでAdministrator権限が必要です。当然ですけど私は保証はしませんので、各自の責任でよろしく。

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停電時にひかり電話は使えるのか?


休日出勤して仕事をしていたら「停電時にひかり電話は使えるのか?」という話がTwitterで流れていたので、簡単にまとめておく。なお、ここで指しているのはNTT東西が提供する「フレッツ光ネクスト」と組み合わせて使う家庭用「ひかり電話」とする。NTT東西でも法人向けのひかり電話は構成のバリエーションが多く、事情が異なる。また、NTT東西以外の他社が似たような名称で提供するサービスもあるが、これは全く関係の無いサービスなので、ここでは取り扱わない。なお、NTT東西で共通の事項については、リンク先はNTT東日本とした。

電話が使えると言うこと

こういう文脈で「電話が使える」というのは、家にある電話機の受話器を取り上げてだれかと通話できるかどうか、ということだろう。最終的に通話ができるかどうかは通話の相手先の状況にもよるのだが、それは考えない。また、停電などの災害に強い「アナログ加入電話」に比べてひかり電話はどの程度「弱い」のかというのがポイントになる。

停電時にひかり電話が使えるかどうかを考えるためには、次の項目に分ける必要がある。それぞれ個別に考える。

  • 収容局に給電されているか
  • 線路に給電されているか
  • ホームゲートウェイに給電されているか
  • 電話機に給電されているか

収容局に給電されているか

収容局というのは、家庭から出た電話線が最初に入る電話局(ビル)のことである。ここに電気が来ていないと、当然電話が使えない。これについてはアナログ加入電話であっても、ひかり電話であっても事情は同じなので、ひかり電話が特別に劣る部分はない。

なお、一般的に収容局には蓄電池装置や自家発電装置が備え付けられており、少々の停電1では収容局が動作不能に陥ることはない。停電が長期間に及んだり、収容局自体が破壊されたりすると、電話が使えなくなる。

線路に給電されているか

線路というのは収容局から家庭まで引かれている通信回線のことである。「給電されているかどうか」と書いたが、実はひかり電話であってもアナログ加入電話であってもこの区間に特別に電気を給電する必要は無い。2フレッツで用いられている光ファイバーは、電柱や地下にある区間は無給電で動作するように作ってある。3なので停電が起きてもこの区間に影響はない。従って、ひかり電話がアナログ加入電話に劣る部分はない。

ホームゲートウェイに給電されているか

これは、戸建てタイプ(光ファイバー直収)とマンションタイプで事情が異なる。

戸建てタイプ

収容局からの光ファイバーが直接家庭内まで引き込まれているタイプである。このタイプの場合、屋内にひかり電話ホームゲートウェイ(以下、HGW)と呼ばれる装置が設置される。このHGWは家庭のコンセントから給電されて動作するため、停電時には使えない

しかし、NTT東西もそんな問題はわかっており、オプションではあるが、停電時に利用できるHGW用バッテリーを提供している。

この「光モバイルバッテリー」を使用することにより、停電時でもHGWを稼働させることができる。つまり、ちゃんと備えていれば、停電時でもひかり電話は使えるのである。ただし、自覚して備え無ければならないという点で、アナログ加入電話に対して劣っている。

マンションタイプ

マンションタイプは建物内の配線方式によりVSDL方式、LAN配線方式、光配線方式に分かれる。この中で、光配線方式は無給電で動作する「光スプリッタ」を使っているため、戸建てタイプと同様の扱いとなる。家庭内にバッテリーを備えておけば停電の影響を回避できる。

しかし、VDSL方式とLAN配線方式では、建物共用部に設置された「主装置」に建物のコンセントからの給電が必要だ。停電時に主装置への給電が途切れると、そこで通信が途絶する。このため、家庭内にバッテリーを備えていても停電の影響を回避できない

意識の高い建物では、主装置にもバッテリーが備え付けられているかもしれないが、多くのケースではそのような設備はないだろう。従って、マンションタイプ(VSDL方式・LAN配線方式)は、停電に対して弱く、回避方法がないということになる。

電話機に給電されているか

最後に家庭内の電話機についても言及しなければならない。これはひかり電話・アナログ加入電話に共通の事項である。

電話機は、家庭内のコンセントからの給電が必要なものと、給電が不要なものの二種類がある。一般に、コードレスホンや留守番電話機能、FAX機能付き電話機は給電が必要である。大昔の黒電話や、何の機能も無いシンプルな電話はコンセントからの給電なしに動作する。

コンセントからの給電が不要な電話機は、収容局から電話線を通して供給される電力で動作する。ひかり電話の場合は、収容局の代りに、HGWが電話機に対して電力を供給している。従ってHGWにさえ給電されていれば、これらの電話機は利用可能である。

留守番電話・FAX機能付き電話はコンセントからの給電が必要と書いたが、これらの電話機の中には停電対策機能を持っている機種もある。一つの方法は、電話機本体にバッテリーを搭載すること。もう一つの方法は、親機の受話器を使った通話など、必要最低限の機能だけを収容局(HGW)からの給電で動作させることができるようにすることである。

いずれの方式も、停電時にはその電話機の機能がフルに使えるわけではなく、機能が制限されるが、日常的に利用する多機能な電話機でも停電時に使えるものがある、というのは大きなメリットである。非常用のシンプルな電話機を別途確保する必要が無い。製品選択の際の一つの指標になるだろう。

まとめ

「停電時にひかり電話が利用できるか」という問いに対しては、「すべてのケースではないが、停電時でもひかり電話を使えるようにすることはできる」というのが回答になる。

NTT東西もアナログ加入電話の代替とすべく普及に努めているだけあって、一応オプションも用意している。もう少し積極的にPRしてもいいとは思うが、いくらHGWにバッテリーを備え付けたとしても、電話機が停電対応のものでなければ意味が無いというのがネックになっているのかもしれない。気になる向きは電話機とセットで導入してみるのもよいだろう。

ただ、この「光モバイルバッテリー」、価格が8000円もするし、事前にACアダプタで充電しておかなければならないし、停電時には自分で配線をつなぎ替えなければならないなど、正直使い勝手が良いとは言いがたい。それだったら小型のUPS(4500円ぐらい)をかってHGWとコンセントの間に設置した方が、よっぽど使い勝手が良い。ついでに電話機の親機もつないでおけば、停電対応でなくてもとりあえず使える。(HGW+電話機程度ならこの程度のUPSでも相当時間給電できる)

我が家の場合、ファイルサーバとHGWと電話機をまとめてもう少し大型のUPSで保護している。

備えあればうれしいな憂いなし、ということで。

  1. 耐えられる時間はビルによる []
  2. アナログ加入電話の場合局舎から給電されている []
  3. 分岐部分は「光スプリッタ」という無給電で動作する素子を使っている。 []
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docomoがビックサイトで5GHz onlyのWi-Fiをサービスしている件


5月5日、ビックサイトのホール内でWi-Fiが使えた

少々タイミングを外しましたが、今年の5月5日のこと。同僚がTRCで頑張っている中、私はビックサイトにおりました。ビックサイトではコミティアが開催されており、ホール内それなりの参加者がいた訳ですが、ふと気づくとスマホがそれなりに快適に使えています。しかも、Wi-Fiで。私はdocomoのスマホを使っていて、普段からWi-Fiをonにしているので、自動的にdocomo Wi-Fiの電波を掴んでいたようです。

ビックサイトは各社が無線LANサービスを提供していますが、あくまでホール外の一部エリアのみ(記事執筆時点)でのサービス提供で、ホール内ではサービスしていなかったはずです。(docomo Wi-Fiエリア検索)

冬コミの時は各社(特にdocomo)が躍起になってWi-Fiを提供していたのを一つ前の記事でも書きましたが、このときもホール内は人間に基地局を持たせて巡回するという、まさにお茶にごし的な対応で、常設の基地局はありませんでした。

ところが、5月5日はホール内でまともにdocomo Wi-Fiが使えています。慌てててAndroidのWifi Analyzerを起動してみると、こんな事になっていました。

ビッグサイトホール内Wi-FI AP

ビッグサイトホール内Wi-FI AP


ビッグサイトホール内 Speedtest

ビッグサイトホール内 Speedtest

2.4GHzを捨てた、5GHz onlyのdocomo Wi-Fi

5GHz帯で”0000docomo”, “0001docomo”のSSIDが見えます。いつの間にかホール内に基地局を設置したようです。ぐるっと見渡してもそれっぽいものは見えなかったのですが、天井に設置したか、壁面に設置したのでしょう。私がいた場所からは16AP程度が観測されました。1

それだけでもびっくりなのですが、2.4GHz帯ではdocomo Wi-Fiの基地局が見えません。上記の画像ではわかりにくいですが、SSIDの一覧を見ると、2.4GHz帯はモバイルルータしか見当たりませんでした。2つまり、docomo Wi-Fiとしては2.4GHzを捨ててきているのです。いままで2.4GHz/5GHz両方でサービスをしているスポットはいくつもありましたが、5GHzのみでサービスというのは初めて見ました。

参考までにSpeedtestの結果も乗せておきますが、20Mbpsとちょっとびっくりする速度が出ています。3

屋内ではいっそ2.4GHzをサービスしない方が体感が良い?

無線LANの2.4GHz帯が混雑しているのはよく知られています。事業者がむやみやたらに基地局を起きまくったり、個人持ちのモバイルWi-Fiルータが電波を出しまくるので電波の干渉4が激しく、特に混雑しているところではまともに通信ができなくなっています。このような場所では、たとえ基地局が強い電波を出したとしても意味がありません。一方、5GHz帯は今のところそこまでの混雑はありません。

ここでもし、docomo Wi-Fiが2.4GHzと5GHzの両方でサービスをしたとすると、うっかり2.4GHzの電波を掴んでしまった端末は、ひどい電波環境でまともに通信できなくなる恐れがあります。だったら、ということなのか、ここでdocomoは環境の悪い2.4GHz帯のサービスを捨てるという作戦に出たようです。これなら端末が質の悪い電波を掴むことはなく、環境の良い周波数の電波を掴むことができます。

確かに最近のdocomoのスマホは5GHz帯への対応を進めていましたので、自社スマホ向けのサービスとしては理にかなっているのですが……それでも、対応機種の多い2.4GHzを捨ててくるとは、アグレッシブです

今のところdocomoのサイトを見ても、この取り組みについては特に公開されていないのでまだ何かの実験中かもしれません。が、冬コミからこっち、粛々と仕込みを入れてきたところに本気を感じます。この調子だと「夏コミはホール内でもdocomo Wi-Fiが使えます!」と大々的に打ち出してくるかもしれません。

なお、公衆Wi-Fiサービスで5GHzに逃げるというのは、当面の回避策としては有効です。しかし、いずれ各事業者がぽこぽこ基地局を置きまくって5GHzも混雑して使えなくなる恐れがあります。基地局を置くなとは言いませんが、せめて基地局間の距離の調整と、電波強度の調整ぐらいはやって欲しいものです。

  1. ホール内は「屋内」なので、W52/W53/W56全部利用できる模様 []
  2. exportしたCSVファイルのもあるのですが、ここでは掲載を控えます []
  3. speedtestは試した時刻が違います []
  4. これを「干渉」と言ってしまうのも正確ではないのですが []
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