FT-991AやFT-818NDのマイク
YAESUのアマチュア無線機、FT-991Aシリーズや、FT-818NDシリーズにはハンドマイク MH-31A8Jが標準添付されています。いかにも無線機というマイクで、これはこれで好きなのですが、自宅のデスクでPCを触りながら無線をしていると、両手を空けるために手に持って使うマイクではなく卓上型のマイクが欲しくなります。
もちろんYAESU純正品でデスクトップマイクがいくつも出ているのですが、一番安いものでも標準価格16,280円とそこそこします。ヤフオクなどの中古品でもそれなりのお値段です。(私は倹約家なのです)
あるとき家の近所のハードオフを見ていると、TOAのPM-660Dという卓上型のマイクが安くで売られていました。これをちょっと工作して無線機のマイクとして使ってみることにしました。
私はFT-991Aで使うつもりで作りましたが、YAESUのモジュラー8pin端子(RJ-45)のマイク端子の機種であれば同じようにできると思います。FT-991(A)・FT-817(ND)・FT-818ND・FT-891・FTDX10などなど。
FT-991AM (50W) 八重洲無線 HF/50/144/430MHz帯オールモードトランシーバー
24% オフYAESU FT-818ND (HF/50/144/430MHz帯)オールモードトランシーバー
¥448,800 (2024年12月10日 02:49 GMT +09:00 時点 - 詳細はこちら価格および発送可能時期は表示された日付/時刻の時点のものであり、変更される場合があります。本商品の購入においては、購入の時点で当該の Amazon サイトに表示されている価格および発送可能時期の情報が適用されます。)FTDX10M (50W) HF/50MHz帯オールモードトランシーバー ヤエス(八重洲無線)
¥158,400 (2024年12月10日 05:23 GMT +09:00 時点 - 詳細はこちら価格および発送可能時期は表示された日付/時刻の時点のものであり、変更される場合があります。本商品の購入においては、購入の時点で当該の Amazon サイトに表示されている価格および発送可能時期の情報が適用されます。)TOA PM-660
TOA PM-660シリーズは呼び出し案内放送用のマイクです。ページングマイクロホンとも書かれています(ページング=呼び出し) 。店舗内放送なんかで「ぴんぽんぱんぽーん」というメロディで流れてくるあれですね。通常のマイクと違ってボタンを押したときだけ音声が流れるような「TALK」スイッチがついています。無線機に転用する場合、これをPTTスイッチに流用できます。また、「TALK」スイッチにはロック機能もついていて、トグルを倒せば手を離してもTALK状態が維持できるというのも都合がいいです。また、マイク本体はダイナミックマイクでインピーダンス600ΩというのもYAESU純正と同じなので、都合がよいです。
このシリーズは新品でも7400円(SOUND HOUSE)で売られていますし、ヤフオクなどの中古なら2000円~4000円ぐらいで入手できると思います。
TOA 卓上型マイク(5P-DINプラグ) PM-660D
¥9,980 (2024年12月10日 02:49 GMT +09:00 時点 - 詳細はこちら価格および発送可能時期は表示された日付/時刻の時点のものであり、変更される場合があります。本商品の購入においては、購入の時点で当該の Amazon サイトに表示されている価格および発送可能時期の情報が適用されます。)TOA 卓上型マイク (先バラ) PM-660U
(2024年12月10日 05:23 GMT +09:00 時点 - 詳細はこちら価格および発送可能時期は表示された日付/時刻の時点のものであり、変更される場合があります。本商品の購入においては、購入の時点で当該の Amazon サイトに表示されている価格および発送可能時期の情報が適用されます。)PM-660シリーズには無印/D/U/Wの4機種がありますが、無線機で使うならD/Uがおすすめです。PM-660DとPM-660Uはコネクタが違う以外は同じです。また、コネクタは結局取り外ししてしまうので使いません。PM-660(無印)は内部の基板がD/Uと同じことは確認しましたがスイッチが一つ省略されていて別途入手する必要があります。(PM-660Wは入手していないので未確認)
PM-660 | リモート機能なし | 2極標準フォンプラグ |
PM-660D | リモート機能あり | 5極標準DINプラグ |
PM-660U | リモート機能あり | プラグなし (シールド付き) |
PM-660W | リモート機能あり | 3極標準フォンプラグ |
PM-660ではマイクロスイッチが省略されています。PCBは共通なのでマイクロスイッチ(OMRON D2F-01L3-T)を取り付けてジャンパを切ればおそらく同等に扱えると思われます。
FT-991Aに接続する改造
FT-991Aのマイク端子(RJ-45)はLANケーブルと同じコネクタです。今回は、その辺に落ちていたLANケーブルをぶった切ってマイクに元からついていたケーブルと交換します。LANケーブルはいろいろありますが、8pin全部配線されていれば何でもかまいません。カテゴリ6のケーブルだと十次介在とか入っていてやっかいなので、カテゴリー5か5eの方が無難です。平べったいとか妙に細いのも加工が面倒なので避けた方がいいでしょう。
LANケーブルの芯線の色分けは規格化されていて、よほど変なものでなければTIA/EIA-568-B(T568B)という規格になっています。まれに、T568Aで結線されているケーブルもあるので、念のため確認してください。
PM-660はダイナミックマイクなので電源のことを考える必要もなく、ただ結線すれば終わりです。マイク2本とPTTスイッチ2本をつないぐだけ。基板のパターンもわかりやすいのでサクッと半田付けしてしまいましょう。
半田付けが終わったら、テスターで想定外のところがショートしていないかどうか確認してから無線機につなぎましょう。回路図を見ればわかりますが、PM-660はPTT(TALK)を押していないときにMIC/MIC GND間が短絡するようになっていますので、慌てないでください。
使い心地
別の無線機で聞いてみた限りだと、標準のMH-31A8Jよりも少し周囲のノイズを拾いやすいかもしれません。何局か交信させてもらった範囲では特に違和感を指摘されることはありませんでしたが、無線機側でゲインの調整ぐらいは必要かもしれませんね。PTT(TALK) LOCK機能は便利ですが、とくにインジケーターが点滅するわけでもないのでうっかり送信しっぱなしにしないように注意してください。
ところで、私せっかくケーブルの半田付けが終わったのに、いざ無線機につなげて実験という段でRJ-45の爪を折るという痛恨のミスをしでかしてしまいました。RJ-45のかしめ工具は常備しているのですぐにプラグを付け直せましたが。