クラウドとVPSとレンタルサーバとホスティングと

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ファーストサーバ社の障害に関して(naoyaのはてなダイアリー)という記事を読んで。

「クラウド(IaaS)とレンタルサーバは明確に異なる技術である」「今回事故を起こした、ファーストサーバー社の提供するサービスはクラウドではなくレンタルサーバである」「今回の事故を枕に、『クラウドは危険』という印象を与える記事を書くのは不公正」という主張かと思います。私も同じ印象を持ちました。

ところが。業界的にもクラウドと認知されているらしい「さくらのクラウド」で今年1月に発生したデータ消失事故を考えると、こと「データの消失」というリスクについては、クラウドとレンタルサーバを区別することに意味は無いのでは、とも感じます。

大規模障害の概要と原因について(中間報告)(ファーストサーバ)

原因1:脆弱性対策のための更新プログラムの不具合
脆弱性対策のためのメンテナンスが必要となる都度、メンテナンスのための更新プログラムを作成しており、今回も更新プログラムを作成しています。
そのプログラムの記述において、ファイル削除コマンドを停止させるための記述漏れと、メンテナンスの対象となるサーバー群を指定するための記述漏れが発生していました。

プログラムのミスにより消してはいけないデータを消してしまった

「さくらのクラウド」ストレージネットワーク障害に関するご報告(3月16日更新)(さくらインターネット)

■作業中のプログラムバグによるお客様データ損傷について
今回の不具合に関連し、解約されたお客様のデータの一部が正常に削除されない
事象が発生しておりました。
この不具合対処過程においてプログラムバグにより、お客様ご利用中ディスクデータの
一部が削除される事象が発生いたしております。

プログラムのミスにより消してはいけないデータを消してしまった

※さくらインターネットの事故は、元々発生していた別の障害の対策として作業を行った際に、謝ってデータを消してしまったというもの。
参考: 「さくらのクラウド」で続いていたストレージ障害、報告書をさくらインターネットが公開(publickey)

結局、クラウドでもレンタルサーバでも、実際の利用者が意図しないタイミングでデータの誤削除が行われてしまうというリスクはあまり変わりませんし、実際に発生した事故の原因を見ても大して違いは無いんですよね。

一方で、クラウドもレンタルサーバも使わずに自前サーバ(業界的にはオンプレミスと言いますが)がいいのかというと、その自前サーバの管理を外部の管理業者に委託していてその作業者がミスをしたらデータは消えますし、管理を自社で行っていても自社の担当者が作業ミスをすればデータは消えます。

そんなことをつらつら考えました。オチはございません。(タイトルに書いてるのにホスティングとVPSにも言及してませんが)